ランニングによる膝の痛み
2017/02/17
今回はランニングによる膝の外側の痛みについて、お話し致します。
今回、焦点を当てるのは大腿二頭筋腱炎になります。
○大腿二頭筋とは?
太ももの後ろの外側にある筋肉で、比較的簡単に触ることができます。この筋肉は膝より少し下の骨にくっついています。
(図1参照)
この筋肉や腱に、練習のし過ぎ(オーバーユース)やフォームの崩れなどが原因で大きく負担がかかり、微小な傷が出来ると炎症が起こり、膝の外側の痛みを引き起こすのです。
○ランナー膝とは違うの?
症状や原因、痛みの出現する場所が「ランナー膝(腸脛靭帯炎)」とよく似ているため、多くの方がランナー膝だと思い込んでいることがあります。
厳密にいえば「ランナー膝」と「大腿二頭筋腱炎」では痛む位置が多少違うため見分けることが必要になります。押すと痛い場所も違いがあるので確認されてみてください。
※赤い枠の部分が大腿二頭筋腱炎の痛む位置、オレンジの枠の部分がランナー膝(腸脛靭帯炎)の痛む位置になります。(図2参照)
○原因は?
原因については色々とありますが、いくつかの例を挙げてみましょう。
例)
1、走り慣れていないのに長い距離を無理に走る。
2、走るペース(速度)を上げようとして、歩幅を広くしたりしてしま
い、モモの後ろに過度に負担をかけて走る。
3、足の外側に負担をかけるような走り方をしている。
上記の他にも様々な原因があり、これは各々の状態によって変化しますので、参考程度にとどめて頂くよう、お願いいたします。
治療ポイントなどは、専門的な用語も含むため別の記事にさせて頂きます。
ご興味のある方は、合わせてご覧ください。
追記
実は、この症状は私自身も2度なってしまい、痛みが引いたと思っても軽く走るとすぐ再発してしまい、思うように走ることができなかったのがとても辛かったです。同じような症状でお悩みの方の参考になれればと思います。